朝鮮の歴史

「韓国併合への道完全版」を読んで

投稿日:2017年10月25日 更新日:

近代の歴史を振り返ってきて、韓国による「謝罪と賠償の請求」は解決済であり、行う必要がないことは分かりました。

 

ですが、その韓国側の要求の根幹にある日韓併合について、その良し悪しは置いておくとして、「どうして日本は韓国併合を行ったのか」という疑問と興味が私の中に湧いてきました。

韓国併合への道完全版(呉善花著 2012年初版発行 文春新書)

そんなことを思いながら、ある日何気なくブックオフをブラブラしていると、気になる文字が目に飛び込んできました。

「韓国併合への道完全版」 呉 善花

「韓国併合への道完全版」ハイブリッド型総合書店honto

「むむ…これは!」と思い、すぐに棚から引き出し立ち読みモードに入りました。

私の頭の中に、確か呉善花氏と言えば「親日の韓国人」で、韓国に入国拒否されたこともある大学教授だったような…くらいのことが浮かび、それもあっての吸引力でした。

そしてやはり、本の最初に「はじめに」として書かれている数ページを読んだだけでも、著者が韓国で教えられた歴史が如何に歪んでおり、それに対して著者が客観的な視点から解明を図ろうとしていることが分かるものになっています。また、「完全版」とあるのは、この本の前版として「韓国併合への道」というものがあり、それに「日本の統治は悪だったか?」と「反日政策と従軍慰安婦」の2章が書き加えられたものが本書になるからです。

以下、本にも書いてある著者の略歴を紹介します(文章は完全にそのままです)。

呉 善花(お そんふぁ)

1956年、韓国・済州島生まれ。4年間志願で女子軍隊生活を送る。83年来日、大東文化大学(英語学)卒業後、東京外国語大学大学院修士課程修了。94年から執筆活動開始し、新潟産業大学非常勤講師を経て、拓殖大学国際学部教授。近年、日本に帰化。著書にベストセラーとなった「スカートの風」、第5回山本七平賞を受賞した「攘夷の韓国 開国の日本」の他、「日本が嫌いな日本人へ」「日本の曖昧力」「日本復興の鍵 受け身力」『私はいかにして「日本信徒」となったか』『「見かけ」がすべての韓流』など多数。

この中に書かれている本で読んだことのあるものは無いのですが、私なら「日本が嫌いな日本人へ」と、「私はいかにして日本信徒となったか」の2冊は読んでみたいなと思いましたね。

それから、私の中では呉氏は「親日の韓国人」というイメージだったのですが、すでに日本に帰化して「日本人」になられていたようですね。また、著書を読んで思ったのですが、「親日」という表現は必ずしも当てはまらず、「日本びいき」なのではなく「歴史認識を客観的に正確なものにしよう」とされていると感じました。

だから、この本の中では、韓国も日本も諸外国についても、「どのようなことがどうして起こったか」ということが客観的な視点で書かれており、どの国であろうと「良い部分は良い部分」「おかしな部分はおかしい」と書いてあります。従って、妙な先入観や偏った歴史観が無いので非常に分かり易く、納得のいく歴史解説書になっていると感じました。

 

韓国への入国拒否

しかし、「正当な歴史認識」という見方も、それは日本側からの見方であって、韓国側は「日帝による悪逆非道な植民地化」という歴史が常識化しているため、呉善花氏のような「客観的な視点で歴史を見ることの出来る人間」というのは都合が悪いようです。

それが如実に分かるのが韓国の次のような対応です。

産経ニュース『韓国入国拒否の呉善花氏「言論の自由の侵害。民主国家ではあり得ない」』(2013.7.31)

この対応については是非があり、上にあるように「言論の自由の侵害」とする意見から、「他国の外国人に対する入国の裁定は、その国の自由だ」というものまで賛否両論のようです。

ただ私は、この本を読んだ限りでは上の方でも書いたように、呉善花氏は「親日で嫌韓」というより「正確な歴史認識を持とう」としているだけだと思います。その流れの中で、「韓国はしっかりと歴史の分析をしなければいつまでたっても前に進まない」と思っておられるようで、至極まっとうな見解に思えるけども、その部分が韓国側からすると「嫌韓」と捉えられるのでしょうね。

どちらも自分の側が正しいと言って争いが始まるー一方的にこちら側の価値観を押し付ける訳にもいかず、難しい所です。

「韓国併合への道完全版」を読んで⑵へ

 

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