今日、msnニュースに次のような記事が上がっていました。
この記事によれば安全保障法案の成立で、米側からかねてから要請されていた「集団的自衛権の行使が可能」になったので、もはや憲法改正の必要性がなくなったと、安倍首相は言われたとのことです。
やはり、アメリカからの圧力があったのですね。
まあ、表面的に見えることからだけ考えれば、「日本を守るためにアメリカ軍が駐留していて、争いが起こったら戦うことになるのに、日本の側がアメリカ軍が戦っているときに何もしないというのはおかしいじゃないか」というのは分からんでもないです。
だから、「存立危機事態」と言う項目で「日本と密接な関係にある他国が武力攻撃され、日本の存立が脅かされる明白な危険がある事態」が起こった場合、その他国と一緒に武力攻撃を行っても良いという「集団的自衛権」を制定することで、主にアメリカ軍との共闘を可能にし、アメリカ軍の負担を減らすためにも、日本に一歩進んだ自衛力を持ってもらおう、という狙いもあることも分かります。
また、中国や北朝鮮の当時の動向などから、やはり何らかの武力による攻撃が発生する危険性も無かったとは言えず、その対策としてこの法案の成立が必要である、という理屈も受け入れましょう。
アメリカの犬かよ、と言いたくなりますが、やはりパワーバランスを考えた時に一言で済ませられるものではないし、日本が国家として独立していく為に必要なプロセスかもしれない、と考えることでまあ我慢できます。
見出し
「日本の憲法学者の7割近くが『自衛隊は憲法違反だ』と言っている。だから憲法に自衛隊の存在を明記したい」
私が気になったのは、安倍首相の上の言葉です。
「自衛隊は憲法違反だ」ということは、「日本は自衛隊すら持つべきではない」ということですよね。
要するによく議論のネタになる「憲法9条」に、
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
と記載されていることから、例え自衛の為であっても全く「戦力と言える戦力は保持してはならない」と解釈しているのでしょう。
何と言うか、学者らしいお粗末な考え方と言うか…
というか、これ本気で言っている訳ではないと信じたいのですが。
現実問題として、自衛隊すらいなかったら日本国が万一攻撃を受けた時、誰が国を守るんでしょうね。
「いや、アメリカ軍が守ってくれるからいいんだ」と言うなら、そもそも他国の軍隊が如何に条約を結んでいるとはいえ、それほど本気で日本国民を守ってくれると思いますか?そんなもの、いざとなったら自国の戦力の消耗を避けて、すぐに安全なところまで退却するでしょうよ、と言いたいですね。
それに、そもそもそんなにアメリカ軍におんぶにだっこで良いんですか?という問題も生じますよね。どこが独立国家なんだと。
大体、この憲法って日本が敗戦してまだGHQが存在していたころに、GHQの原案を元にして「戦争と軍備の放棄の継続を根付かせる」と言う画策の基、作られたものなのです。
だから当時アメリカが、再び日本が軍事力を増強して脅威となるのを防ぐために、制定したものであって、そこから戦後70年以上過ぎてもなお、「強硬に堅持すべき錦の御旗」ではなくなっていると思うんです。
こちらに軍隊がなければ相手も攻めて来ないという、お花畑妄想
少し前まで、このような意見をいうコメンテーター等がいました。
どう考えてもそんなわけないだろ、と私なんかは思います。
戦後70年間武力攻撃を日本が受けなかったのは、アメリカ軍がいたからです。
それと、ヤフー知恵袋に「自衛隊廃止論者」に対する興味深い回答があったので転載します。
<転載部分始まり>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自衛隊が無くなったら、敵は丸腰で攻めてくるんですか?
それは誰が保障するんですか?
〇〇さん、あなたにこれを保障できますか?
憲法9条もそうですし、自衛隊の是非もそうですが、日本が戦争しないとか、軍隊を持たないというのは、あくまで日本の都合であって、侵略者の都合ではありません。
事実、日本は戦後、自衛隊の無かった時代に他国から侵略を受けています。
これを御存じですか?
日本は韓国から武力による侵略を受け、丸腰の漁民を虐殺され、竹島を奪われているんですよ。
あなたはこれをどう感じますか?
そして、身近なところで例えれば、あなたは家に鍵をかけていますか?
あなたは泥棒をしないんだから、他人も泥棒に入らないってことですよね?
だったら、鍵は要りませんよね。
泥棒が入れば、警察が仲裁に入るからいいってことですよね。
この理論、どこかおかしいと思いませんか?
これがあなたの言っていることです。
<転載部終了>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
転載部の中の太字の部分は、1952年の韓国初代大統領李承晩による、竹島への武力実効支配の事ですね。
この時日本はまだ主権を回復しておらず、自衛隊の前身組織すら存在していなかったため、日韓基本条約が結ばれる13年の間で日本の漁船328隻が拿捕、漁師3929人拘束され、そのうち44人が死亡。後に韓国政府は日本政府に対し、拘束されている日本人漁師釈放の代わりに日本の刑務所に収監されている韓国人受刑者の釈放を要求し、日本政府はその要求を受け入れ受刑者472人を釈放し永住許可を与えた、という顛末があります。
どうですか?やられ放題じゃないですか。
それに、武力攻撃は受けなかったといっても、そのほかの面、例えばスパイや国会議員やメディア、市民団体等、ありとあらゆる所で侵略を受けています。
例えば学校の教科書一つ作るのに、他国の顔色を窺わないといけないわけですよ。日本は向こうの学校が教科書を作る時いちいち文句を付けますか?付けませんよね。
この一点だけでも、こちらが黙っていても向こうは口を出してくることが証明されています。
だから、武力攻撃を受けなかったのはアメリカ軍と自衛隊のおかげで、憲法9条が金科玉条の如く聖なる光を発して、相手国を押さえつけていたからではないんですよ。
憲法を研究するくらいの学者でも、その7割がこの程度のことも分からないって、頭がどうかしているとしか思えないです。
もしかして、この分野の人たちも洗脳、もしくは他国人に乗っ取られているのでしょうか。
自衛隊が必要かどうかは、歴史を見れば自ずと答えは出てきます。
やはり、歪曲されていない真の歴史を知ることが一番重要なんじゃないかと思います。
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