メンタル系 雑記

コンプレックス(劣等感)の正体について考察

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今日は、「コンプレックス(劣等感)とは」ということで書きたいと思います。

まさに徒然に考え付いたことですが、自分の仕事や生活を通した中で、「あ~なるほど!そういうことだったのか!」という気付きを得られることがあったので書いてみます。

コンプレックス(劣等感)とは?

そもそも「コンプレックス(劣等感)」とはどういうものでしょうか?

私は以前、「見捨てられ恐怖」に関連したことについて何本か記事を書きましたが、それに近いものがコンプレックスに絡んでくると思います。

どういうことかというと、人は親などその相手がいないと生きていけない相手に、「これこれのことをしないと見捨てるぞ!」と脅されると、生きるために仕方なく自分の怒りを抑圧してそれに従ってしまいます。

これが「見捨てられ恐怖」によってコントロールされた状態です。

この時に親などから押し付けられた「これこれのこと」という条件が、まさに「コンプレックス(劣等感)」というものになってその人間の心に巣食ってしまうのです。

その条件をクリアしないと、何か自分が存在してはいけない人間のように感じてしまうのですね。

この、何か自分には欠けているものがあり、それが無いことで自分が自分として自信をもって生きられない感覚、これが「コンプレックス(劣等感)」なんです。

 

コンプレックスは根深い

このコンプレックスというものが一度心の中に巣食ってしまうと、中々解消されることはないのではないでしょうか。

実際にそのコンプレックスを作る原因になった親などが目の前から消えても、何か自分はこのままじゃいけないような気がする、何か価値あるものを持ったり価値ある行動をしていないと駄目な気がする等、自身が自身を縛るようになるんです。

ただ、この状態って、現実的にはもう親などに縛られてはいないのですが、心理的には親などの要求に応えようとして生きている形になっています。

つまり、見捨てられ恐怖によって未だにコントロールされていると言えるのです。

 

コンプレックスを持っている人間の行動

しかしですよ、当のコントロール者はもう身近にはいないし、本当はそのコントロールされている事に不快感を持っている訳で、そこでその人間の心の抵抗が、不可思議な行動として現れてくるということもあると思います。

その不可思議な行動とは何ぞや?ということですが、例えば学歴コンプレックスを親などから押し付けられた人間がいるとします。

この人は何かいい学校を出て高い学歴を持っていないと、自分がダメな人間であるというように感じてしまいます。

しかし理屈の上では、そんなことは全く気にする必要のないことだということは分かっています。

自分の中に学歴がないと駄目だという感じ方と、学歴なんかなくても大丈夫という矛盾した感覚と考え方が存在している訳です。

そうなると人はですね、無意識に不快なものを打ち消そうとして、現実的には自分にとって不利になる方向にでも、なぜか突き進んでしまうということがあるんです。

先ほどの学歴コンプレックスを持った人の例で考えてみましょう。

この人は自分の持っている、「学歴がない自分はダメだという感覚」を打ち消したくて、自ら進んで学歴を捨て、それでも受け入れてくれる相手を探すという行動を繰り返すようになります。

普通の感覚で行くと、学歴が低いよりは高い方が良いというのが通常ですが、この学歴コンプレックスを持った人にとってみると、「高い学歴を持たない自分が受け入れられる」ことに意味があるんです。

したがって、いい大学に合格して入学したとしても、「高い学歴を持った自分が受け入れられる」という状態は、世間一般的な考え方だと良い事ですが、この人にとって見ると耐え難い不快な状態な訳です。

だから、学歴を進んで捨てるのです。

「そんなの、親の言うことなんか適当に聞いて、良い大学を卒業して高学歴になった方が得だろう」とか、「親にいい大学に入れてもらったのに何を考えてるんだ」とかいう人間は、全く学歴に関してコンプレックスを与えられていないから、そんなことが言える幸せ者なのです。

「勉強していい大学に入れ」と言われただけでは、単なる「学歴のすすめ」です。

「勉強していい大学に入って高学歴にならないとお前のことを見捨てるぞ!」と脅しをかけて子供に無価値感を感じさせるのが、「学歴コンプレックスの押し付け」なのです。

その無価値感を覆すために、「それを持っていない自分でも受け入れられる」という体験を求めて、自分にとって不利な行動であったとしても繰り返すわけです。

ここに、頭ではわかっていても同じ失敗を繰り返すなど、わざわざ自分が不利になる方向に進んでしまう人間の謎を解くカギがあるのではと思いました。

何度注意されても、頭ではわかっていても、どうしても同じミスを繰り返す等、自分でも理解できない行動をしてしまう人は、実は無意識に「失敗しても受け入れられるという体験」を求めているのではないかと思うのです。

だから、直らない。そもそもその状態を受け入れて欲しいのだから。

こう考えていくと、やはり人にコンプレックスを与えるというのは、百害あって一利なしだと思います。

人が求めているのは無条件に愛される自分であって、条件付きの愛は常にハードルをクリアしないとならないため不快であり、結局押し付けられた人間側の無意識の反発心によって、その条件をクリアせずとも受け入れられる状態を求めさまよわせることになります。

つまり、結局は親などの側が押し付けたコンプレックスも満たされず、子供の人生にも大きなマイナスの影響を与え、無意味なことをしたことになります。

コンプレックスを押し付けられた人間の本当の人生が始まるのは、「何も持たない自分が受け入れられた時」からではないでしょうか。

…今日はこの辺りで。

リンク:他人のことなど放っておいていい(見捨てられ恐怖の悪影響)

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