北朝鮮・韓国 朝鮮の歴史

北朝鮮と韓国はなぜ分かれている?(米ソの思惑)

投稿日:2017年10月9日 更新日:

昨今、北朝鮮とアメリカのやり取りがニュースに登らない日はありません。北朝鮮の動向に出来るだけ注意を払って、万一の時は素早く行動できるように留意することが大切だと思います。

しかし、ニュースなどを見ていて思ったのですが、そもそも「北朝鮮」と「韓国」、なぜ二つに分かれているのでしょうか?

疑問が湧いたので調べてみました。

・根本的な原因を作ったのはソ連

第2次世界大戦当時、日本はソ連とお互いに侵略行動をしない「不可侵条約」を結んでいました。ところが、終戦間際になってソ連が条約を破り、突如当時日本国の一部だった朝鮮半島に侵攻します。

ソ連によって朝鮮半島が共産主義国化するのを恐れ、アメリカが軍事介入を行い交戦状態となりましたが、そこでアメリカが「北緯38度線で半島を分割し、北をソ連、南をアメリカが占領する」と言う提案をし、ソ連もそれを受け入れます。これで米ソという強国二国によって朝鮮半島が南北に分断されました。

そもそもの分断の発端は、日本が敗戦しそうだからと一方的に条約を破り、朝鮮半島にソ連が侵攻したことです。

・南北で政府を作った

その後、北側は抗日ゲリラとして活躍した金日成が、ソ連のスターリンの後押しによって「英雄」として祭り上げられ、暫定統治機関の委員長に選ばれ、その流れで「朝鮮民主主義人民共和国」を建国しました。一方南側もアメリカの後ろ盾によって、李承晩が初代大統領となって「大韓民国」を建国しました。これが1948年の出来事です。

ソ連もアメリカも朝鮮半島の統一には特に興味がなかったため、南北で違う国を建国したーこれが朝鮮半島に二つの国が存在する大元です。

・金日成が統一の思いを胸に南へ侵攻ー朝鮮戦争勃発

1950年、金日成はスターリンに「毛沢東の許可を得る」ことを条件にして南への侵攻を容認させ、また毛沢東からの支援の約束を取り付け、南進を開始しました。一時は北朝鮮軍が半島の9割近くを占領して韓国軍を追い詰めましたが、韓国軍はアメリカや国連軍の協力を得て反撃し、今度は北朝鮮軍を中国国境付近まで押し戻しました。しかし、ここで中国が北朝鮮の援軍として参戦し、再びアメリカ・国連軍を38度線まで引かせました。その後は戦線が膠着状態となり、アメリカ・ソ連の両指導者が交代したこともあって、1953年、北朝鮮・中国両軍と国連軍の間で休戦協定が結ばれ、3年にも及ぶ戦争は一時終結、現在に至るまで停戦中の状態となりました。

朝鮮戦争の発端は、金日成が南北統一の好機到来と見て、ソ連と中国の協力の約束を取り付けて南侵したことです(北朝鮮は韓国側が先に侵攻してきたと主張しているそうですが、国際的には全く支持されていないとのことです)。最終的には夥しい犠牲者の発生と半島の荒廃を招いた挙句、開戦前と大して変わらない北緯38度線を境に停戦協定で終結。これで北と南の仲が悪くならないはずがなく、分断は決定的なものとなりました。

以上で、朝鮮半島が二つの国に分かれた歴史を見てきました。

まあ、これだけの争いがあった後に、話し合いで「はい、仲良くしましょう」と言って済まされる訳はないでしょうね。ただ、他にも東西に分かれていたドイツや、南北に分かれていたベトナム等、状況は違えど統一を果たした国もあり、やはりよく言われるように朝鮮民族は「恨の民族」だから、恨みをいつまでも引きずって忘れることが出来ないのでしょうか。

この朝鮮戦争の時にも、日本は韓国からの難民が不法入国するなど多大な迷惑をかけられました(しかも密入国者の送還を韓国政府が拒否)。ここにも朝鮮人の嘘があり、強制連行で連れて来られたのではなく、自国から逃げ出して不法に日本に入国、韓国政府がその人間たちを切り捨てたので、日本がわざわざ面倒を見てあげていたのです。

他にも、韓国大統領の李承晩が1952年に、「李承晩ライン」として「竹島・対馬の領有」を勝手に宣言する等、日本に不利益を被らせてきました。

良い面としては、朝鮮戦争に伴ってアメリカ軍から日本に物資類の発注があり、朝鮮特需として非常な好景気が引き起こされたことがあります。

色々見てきましたがとりあえず、朝鮮は日本に訳の分からないことでガタガタ言うのを止めて、まず南北統一を朝鮮民族として成し遂げることを目指したら良いのではないでしょうか。

 

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